オフィスのエントランスは、「オフィスの顔」と言われています。オフィスビルや企業に合った雰囲気のエントランスをつくることは大切ですが、なによりも従業員やお客様にとって心地よい印象を与えるエントランスであることが重要です。
しかし、オフィス内とは異なり、日常の中でエントランスのデザインやレイアウトを見直すことはほとんどありません。また、エントランスのデザインやレイアウトを変更するのはとても大変です。
ここでは、オフィス移転を機に見直したいエントランスデザインを紹介します。
エントランスは企業や従業員、またお客様やクライアントにとって重要な場所です。企業のエントランスは、企業の顔であり、企業のイメージや従業員のモチベーションを上げる要素になります。また、エントランスが企業の第一印象につながるため、印象の良いエントランスをつくることが、お客様やクライアントに企業の良い印象を与えることにつながります。では、理想のエントランスとはどのようなものなのでしょうか。
理想のエントランスをつくるために必要なポイントは大きく分けて2つあります。
一つ目は、企業の個性を見せることです。オフィスのエントランスは企業の個性やアイデンティティを表現するのにとても適した場所です。例えば扱っている商品を飾ったり、企業のロゴをエントランスデザインに組み込むなど個性の表現方法はさまざまです。オフィスに使用する什器や家具などの配置とバランスを十分考慮するのがポイントになります。個性を主張しすぎないエントランスをつくることが大切です。
二つ目は、実用的なデザインと雰囲気づくりです。エントランスはお客様やクライアントを迎える雰囲気づくりが必要です。お客様やクライアントをどのような雰囲気で歓迎したいかがポイントになります。また、通り道としてのエントランスだけでなく、従業員にとって使いやすく、お客様にとって過ごしやすいデザインにすることが大切です。
理想のエントランスをつくるためには、上記のポイントを踏まえた上で、自社がどのようなエントランスにしたいかを考える必要があります。オフィスビルの中にオフィスをつくる場合には、オフィスビル自体のエントランスがあり、その中で企業のエントランスや受付をつくることになります。その場合はオフィスビルの雰囲気や規約、規模に合わせたエントランスデザインが必要です。
エントランスデザインは、新規オフィスやオフィス移転などの大きな機会がなければ、ほとんど見直すことがない場所です。そのため、オフィスの移転をする場合には、ぜひエントランスデザインを見直し、レイアウトを一新することをおすすめします。
なぜエントランスデザインの見直しが必要かというと、オフィスエントランスは企業にとって重要な場所だからです。オフィスエントランスが持つ重要性は大きく分けて3つです。
1.良い第一印象を与える
エントランスは企業の第一印象になります。そのため、より良い印象を与えるためのエントランスデザインが重要です。
2.お客様を快適におもてなしする
エントランスはオフィスへの通り道だけではなく、お客様をその場で待たせてしまうこともあります。待合室としての役割を兼ねている場合は、お客様が時間を過ごしやすいようなレイアウトを考える必要があります。
3.コミュニケーションが取れる場所である
エントランスはお客様だけでなく、従業員にとっても大切な場所です。新しい出会いやビジネスをのきっかけになる場所になるかもしれません。そのため、従業員同士、従業員とお客様が利用しやすくコミュニケーションを取りやすい場所である必要があります。
上記のように企業にとってプラスの印象を持てるエントランスになっているかをオフィス移転を機に見直しましょう。オフィスのレイアウトと同じように、エントランスのデザインやレイアウトは、デザイン会社や業者と一緒に考えることがおすすめです。世界に一つしかない企業の個性を出しつつ、お客様や従業員にとって利用しやすいエントランスを考えましょう。
エントランスの印象を良くしたいと考えても、実際にどこをどのように直せばいいのか見当がつかないものです。基本的には、企業が考える要望を基にデザイン会社や業者が提案しながら、企業と一緒にデザインを考えていきます。
ここでは、株式会社MACオフィスの事例を紹介します。
東京都にある通信関係の企業は、「古い什器から新しいものへ。若い社員の士気を高めたい」、「エントランスは落ち着いた高級感のある仕様」、「いいものを提案してほしい」という要望を持っていました。その要望に対し、株式会社MACオフィスでは、オフィス内を明るい白を基調としたデザインで統一し、エントランスは見栄えを変えるため、あえて濃い木目と黒を使用しました。足元のカーペットにはサンド色を採用し、落ち着きと高級感を醸しだすデザインになりました。
明るさと高級感を兼ね備えたオフィス空間でアクセントをつけることによって、統一感のあるオフィスに仕上がります。
移転を機にエントランスデザインを変更させるためには、什器や家具の変更、主に使用する色や素材などを考えなければなりません。什器や家具の買い替えやレンタルのやり直しをするとコストで負担を感じることも少なくありません。しかし、エントランスのデザインを変えるためには、レイアウトの変更の他にも小物を使用することでエントランスのイメージアップができます。
例えば、観葉植物で緑や明るさをプラスしたり、アロマなどの香りを使うことでエントランス空間の雰囲気を変えることができます。それぞれの企業らしい工夫をエントランスに付け加えましょう。
オフィスデザイン実例を見てみる 【株式会社MACオフィス・オフィスプランニング丸池】
エントランスは企業の第一印象を決める場所です。ただ通り過ぎるエントランスだとしても、お客様のことを考えた工夫やデザインが見えたら印象に残るものです。また、一番初めに目にする場所だからこそ、企業の個性や魅力を伝えられる場所にすることも必要です。
普段見直すことが難しい場所だからこそ、移転を機にデザインを一新してみませんか。新しいオフィスとともに新しいエントランスデザインでお客様を迎え、従業員の士気を高めましょう。
