事務所の引っ越しにおいて、引越し先の物件選びはもっとも重要なポイントと言ってよいでしょう。物件選びで失敗しないためのポイントはいくつかありますが、この記事では特に気を注意してほしい3つのポイントを紹介します。
現在では、事務所を引っ越しする際に、多くの物件がネットから検索できるようになりました。しかし、中には不動産会社にしか知らない物件もあります。そんな物件情報は、大手よりも地元密着型の不動産会社が持っていることの方が多いようです。ネット以外にも、こうした不動産会社を活用しましょう。また、同じ物件でも紹介される不動産会社によって仲介手数料が無料になることもあります。めぼしい物件が見つかれば、その物件を所有している不動産会社に紹介してもらいましょう。
都心部では、従業員は電車やバス通勤が多い会社もあるはずです。しかし、だからといって引越し先の事務所に駐車場が無くてもよいという訳ではありません。顧客や取引先の会社が訪問する際に駐車場が無ければ、相手方に負担をかけてしまうことになります。また、駐車場があったとしても、事務所から離れた場所にあれば雨天時などは濡れてしまいます。なるべく、敷地内の駐車場が望ましいでしょう。物件選びの際は、駐車場の有無と、駐車場までの距離の2点に注意してみて下さい。
駅までの距離といった利便性も重要な立地の要素ですが、その他にも大事な捉え方があります。それは、「自社に合った立地か」という視点です。これは「自社と同じような会社、親しい業種がいるかどうか」という意味です。特定の業種が集積する立地であれば、取引先との打ち合わせや、同業他社との情報交換も頻繁に行なえます。このように、引っ越し先の事務所の立地は、コニュミケーションコストを削減できる可能性を秘めているのです。
事務所の引っ越しにあたっては、不動産会社の選定、駐車場の有無と距離、そして業界視点での立地分析、の3つを特に意識して探してみましょう。これらのポイントを押さえておけば、引越し後にもスムーズな業務に移れることでしょう。