世の中には、無駄な会議が数多く存在します。参加者の意識が低い、目的がハッキリしていない、時間制限が無いなど、様々な理由が考えられますが、もしかしたらその原因は会議室のデザインにあるのかもしません。この記事では、成功している会社の会議室はどのようにデザインされているのかを紹介します。
電子機器やカメラで有名なキヤノン。この会社の会議室には椅子がありません。このように、椅子を省いた会議室のデザインは「スタンドアップ・ミーティング」を実施するためです。この手法は5分〜15分の短い時間で集中して結論を出すときによく用いられます。座った方がリラックスする上ではよいですが、それだとどうしても集中力が途切れてしまいがちです。立ったままで会議を行うことにより、活発な議論を生み出すようにしているのです。
今や世界を席巻する大企業となったフェイスブック。その会議室は一面がホワイトボードでデザインされています。考えついたアイデアを、その場ですぐに書き込むことができるため、アイデアの鮮度が保たれます。また、各個人が各々好きなタイミングでボードを使えるため、会議の進行状況に合わせて誰かの思考が止まることもありません。この方法を取りれている会社は多く、世界最大の通販サイトであるアマゾンの会議室も同じような作りになっています。
他の会社では考えられないような、ユニークなデザインの会議室といえば、Webサービス会社である「はてな」。なんと、とある会議室ではテーブルが卓球台になっています。議論が煮詰まったら、そのままテーブルを使って卓球をし、リフレッシュできるというわけです。他のIT企業でいえば、日本のSNS大手「mixi」や「面白法人カヤック」などは、畳と座布団などを配置した和室テイストの会議室を設けたりしています。こうしたリラックスできるデザインにすることによって、自由な発想を生み出すきっかけ作りをしているのです。
このように、もし一向に進展の無い会議でも、デザイン一つでその生産性は大きく向上する可能性を秘めています。ここで紹介した会社のデザインを参考し、ぜひ自社でも取り入れることのできるものは取り入れてみましょう。