創業して間もないベンチャーや、堅実な経営を続ける中小企業など、多くのオフィスや事務所は小規模なものです。限られた範囲とレイアウトの中で生産性を高めるには、一体どのような点に気をつけておくべきなのでしょうか。
大きな事務所と違い、小規模な事務所では空間には特に気を使う必要があります。一人あたりに割ける個人スペースはどれぐらいなのかを、具体的な数値で把握しておきましょう。一般的には、スタッフ一人あたりの業務スペースは最低でも6㎡は必要と言われています。人数の少ない小規模事務所やオフィスでは、一人一人の業務効率が会社の業績に直結するため、もしそれよりも少ないスペースしか取れていないのであれば、レイアウトの変更を検討してみるべきかもしれません。
あなたの会社の日々の業務はどのようなものが多いでしょうか。小規模なオフィスや事務所に無駄なスペースは許されません。もっとも業務効率の上がるレイアウトにするべきでしょう。例えば、電話での受付業務や個人でのデスクワークが主な仕事であれば、パーテーションで区切り個人が集中しやすい配置にするのも手です。一方、スタッフのほとんどが日中は外回りの営業に向かっているのであれば、外出しやすいように、机を椅子が囲むようなシンプルなレイアウトする必要があります。
小規模のオフィスでは、事務所や会議室、応接室など、目的別に部屋を設けれるスペースが無い場合がほとんどです。目的によって手軽にレイアウトの変更ができる机や椅子の配置が理想的です。ミーティングのときに全員が一気に集まれるように大きな机を一つ用意したり、席の移動があった際にはすぐに机ごと移動できるような、キャスター付きの机なども向いています。その他には、パーテーションなどを用いて仕切りをするのも、事務所の中で空間を分ける一つの手段です。様々なツールを駆使して、レイアウト変更ができるような態勢を整えておきましょう。
小規模なオフィスや事務所には、空間の制約があります。開放的な空間は望めないものの、工夫次第で業務の生産性、効率を上げることは十分に可能なのです。この記事で挙げたポイントを参考に、レイアウトを変化させてみてはどうでしょう。