マンガや映画の世界だけでなく、世の中にも「ヒーロー(正義)」と「ダークヒーロー(悪)」とが対立している場面が多々見受けられます。ただ、たまにダークヒーローの言う言葉の方がしっくりと腑に落ちる、なんて経験はないでしょうか。この記事では、人気マンガのダークヒーローが発した名言をご紹介します。
「闇金ウシジマくん」の主人公であり、冷血な取り立てを続けるダークヒーロー・丑嶋薫(かおる)が、落ちぶれていく債権者に放った言葉です。この後には、
「意志のない奴は悪い人間に利用されっぱなしだぞ?自分を救えない奴は他人なんか絶対に救えないぞ。」
という言葉が続きます。いくら口で綺麗事を並べても、世の中は非情で汚いことに満ち溢れている、その中で頼れるのは自分の力だけ。幼少期を劣悪な環境で過ごしてきた丑嶋にとっての信条とも言えるこの名言は、不甲斐ない自分を奮い立たせてくれるでしょう。
大人気マンガ「るろうに剣心」のダークヒーロー・志々雄真実(ししおまこと)が主人公の剣心に言い放った名言。幕末と現代では大きく時代背景が異なりますが、資本主義の世界において、この言葉は核心をついています。良いことをして、良いことを言っても、力が無ければそれはただの理想論。結局は力(資本、権力)のある者が生き残り、歴史を作っていく世の中です。ビジネスで生き抜いていく上では、「この世は弱肉強食」というルールが前提にあることを思い出させてくれます。
映画化もされたマンガ、「カイジ」の中でも屈指の人気を誇るダークヒーロー・利根川幸雄の名言。ギャンブルに乗るかどうかを決める場面で、相手をけしかけるためにかけた言葉であるものの、悩んで前に進めない人の心に深く突き刺さる内容であることは間違いありません。ビジネスの世界に置き換えると、「現状維持を望むあまり、結局衰退していく企業」または「頭で考えすぎて新しいことに取り組めず、潰れている企業」となるのかもしれません。ちなみに利根川はその人気が功を奏し (?)、「中間管理録トネガワ」というスピンオフ作品まで出版されています。
現実世界はもちろん、マンガの世界においても「一方的な正義」は存在しません。ダークヒーローも自分なりの正義を背負っていることがほとんどです。そんな彼らの正義を表す名言は、ビジネスの上で役立つヒントが散りばめられています。