映画やドラマに出演している主人公のファッションコーディネートは、プロのスタイリストにより役柄に合わせて決定されます。役柄らしさを感じ取れるコーディネートであるため、それを真似することで映画の主人公にの気分を味わえるでしょう。今回は、海外、国内の映画やドラマに登場するオシャレな主人公のコーディネートを紹介します。
ハリウッド女優のエマ・ワトソンが出演している映画「ブリングリング」では、ハリウッドセレブの自宅からブランド品を盗み出す窃盗犯ニッキーを演じています。盗んだブランド品を誇示するかのように身に付けており、正統派な役柄が多いエマ・ワトソンの普段とは違う様子を見て楽しめるでしょう。
プラダやエルメスなど名だたるハイブランドのファッションアイテムをシンプルに着こなし、素材の質感や高級感を際立たせています。同じようなデザインのアイテムがお求めやすい価格で様々なブランドから販売されています。主役となるアイテムを惹きたてるコーディネートについて学ぶことができるでしょう。
また、ニッキーのメイクは濃く、髪はストレートヘアです。これは、着用しているアイテムと調和させるための工夫です。
隠れた名作映画である「ウォールフラワー」。エマ・ワトソン演じるサムは、ガーリーやフェミニンといった女性らしさを感じさせるコーディネートではなく、変わり者で男性よりもカッコいい女性を表現するためにデニムパンツを多用しています。全体的に統一感のあるカラー使いで、タイトなトップスやボトムスを選び、アクセサリーでアクセントをつけるというファッションのお手本のようなコーディネートです。
「プラダを着た悪魔」には、PRADAをはじめとした様々なハイブランドのファッションアイテムが登場します。
ファッションに注目する全ての人におすすめしたい映画です。世界的に有名なファッション雑誌「ランウェイ」の編集部が舞台で、主人公のアンドレア・サックス役はハリウッド女優のアン・ハサウェイです。
ファッションセンスがなく、人が悪い上司の元で仕事を続け、少しずつオシャレになっていくアンドレア・サックスの姿は、多くの女性に勇気を与えたことでしょう。
ハイブランドのアイテムらしいクラシックでタイトなシルエットのコートや、アニマル柄のグローブなど特徴的なデザインのアイテムを着こなします。多くのファッショニスタがこのスタイルを真似し、独自にアレンジしています。
アニマル柄のグローブの代わりにプリントワンピースの柄を袖口から覗かせアクセントにしたり、パイソンバッグやハットなど個性的なアイテムをプラスして、コーディネートを格上げしています。
アンドレア・サックスはシンプルなトレンチコートにスキニーデニムを合わせ、ボストンバッグや個性的なデザインのマフラーなどで着崩すファッションの基本といえるコーディネートも披露しています。様々なテイストのコーディネートを見ることができるので、ファッションセンスを磨くために見る映画としておすすめです。
高校生の男女が繰り広げる友情とロマン溢れるストーリーのドラマ「ゴシップガール」には、ハイブランドの様々なファッションアイテムが登場します。
ハイブランドのアイテムを使ったコーディネートに多いフォーマルなものだけではなく、カジュアルやセミフォーマルなコーディネートを学べます。主人公はブレイク・ライブリー扮するセリーナ・ヴァンダーウットセンで、タイトでシンプルなデザインでありながら鮮やかなカラー使いが目を惹くドレスを着用することが多いです。
鮮やかなカラーのアイテムを複数使用したコーディネートの参考になるでしょう。ネイビーとピンクで爽やかでロマンティックな雰囲気に仕上げたジャケットコーディネートなど、結婚式の二次会やパーティなどに適したコーディネートも学べます。
日常生活のシーンではタイトなストライプのシャツにスキニーデニムを合わせ、ブーツインすることで活動的でかっこいい女性を演出しています。大胆でセクシーなイメージを与えるよう、胸元を開けて着用することが多いのも特徴です。
セリーナだけではなく、他の登場人物も男女問わずハイブランドやデザイナーズブランドのファッションアイテムを取り入れたコーディネートを披露しています。
様々な映画に出演するマット・ボマー演じる天才詐欺師ニール・キャフリーが知的犯罪の防止や解決に挑む海外ドラマ「ホワイトカラー」。紳士をイメージさせるコーディネートを学ぶのに最適なドラマと言えるでしょう。
タイトなスーツとウイングチップシューズを組み合わせた正統派なコーディネートもあれば、ストライプ柄のシャツにドット柄のネクタイのような一見相性が悪いアイテムを上手く着こなすコーディネートもあり、ビジネスマンであればぜひ参考にしていただきたいところです。
ポロシャツにデニムといったカジュアルなコーディネートを、上品なデザインのサングラスと裸足でローファを履くテクニックにより見事に格上げするなど、ファッションの奥深さを知ることができます。
ネイビーのジャケットにピンクのシャツをスタイリッシュなデザインの眼鏡でまとめるなど、オフィスカジュアルなコーディネートの見本にもなります。
また、ニール・キャフリーのトレードマークであるハットを取り入れたコーディネートも多く、紳士らしい装いを好む方に是非見ていただきたいです。ニール・キャフリーの着こなしは、シンプルなデザインのトップスやアクセサリーなどを好む方の参考になるでしょう。
様々なドラマや映画に出演し、絶大な人気を誇る竹野内豊。出演しているドラマの1つ「グッドパートナー無敵の弁護士」では咲坂健人を演じ、真似しやすいフォーマルなコーディネートを披露しています。スーツにはベストを合わせ、フォーマルでありながら遊び心を感じさせるコーディネートが参考になるでしょう。竹野内豊が着用しているスーツのブランドは「Sartorio」です。日本では青山と梅田に2店舗しか無い、イタリアのフィレンツェにて生まれた「TIE YOUR TIE」というセレクトショップで取り扱われています。他にも「TAGLIATORE」の2Bスーツや「ISAIA」の3Bスーツ、「De Petrillo」のヘリンボーン柄3Bスーツなどが登場します。ネクタイはセッテピエゲで、「FRANCO BASSI」のものが登場しています。ネクタイは芯地を用いずに1枚の生地で作ることが望ましいといわれてます。セッテピエゲは1枚の生地を7つ折りして作られています。セッテピエゲを作るためには長年培った高度な技術が必要といわれており、1本で3万円近い値段がつけられています。一流の男性が身に付けるのに相応しいネクタイだといえるでしょう。
いかがでしたか?海外、国内問わずドラマや映画では役柄に合ったアイテムが選ばれます。ハイセンスで思いつくことが難しいようなコーディネートも披露しているので、ファッション上級者の方も参考にするとよいでしょう。