今回は、銀座(東京都)に東京支社を構えていらっしゃる、山口朝日放送株式会社様と株式会社広島ホームテレビ様の共同プロジェクトをご紹介します。両社の意向がマッチし、山口朝日放送様がご入居中のフロアに、広島ホームテレビ様が同居することとなりました。山口朝日放送様のオフィスレイアウト変更、及び広島ホームテレビ様のオフィス移転、2つのプロジェクトをお手伝いさせていただきました。
お洒落で高級なイメージの強い銀座ですが、その確かなブランド力でビジネスの場としても人気の街となっています。かつては、銀座に隣接する築地に大手広告代理店の電通が本社を置いていたこともあり、情報発信の中心地という役割から、地方放送局の東京支社が多く集まっているそうです。
山口朝日放送様が現在のオフィスに入居されたのは、今から約9年前のことでした。当時は将来的にスタジオを設ける計画があり、広さも考慮して物件を決められたそうです。しかし、スタジオの計画が無くなり、社員数に対してやや広めのオフィスになってしまいました。そんな中、昨年の新型コロナウイルスの流行による世の中の急速な変化に直面したことが、オフィスのあり方や働き方について検討されるきっかけとなったそうです。駅からも近く、歌舞伎座の目の前という利便性の高い立地を大変気に入られていたため、ビル管理会社へ相談し、「同居」という方法でオフィスの最適化を図ることを決められました。
一方で、広島ホームテレビ様は、賃料値上げ等により以前から移転を検討されていました。コロナ禍で在宅勤務にも取り組むようになったことが、より最適な広さのオフィスを考える後押しとなったそうです。同系列の放送局である山口朝日放送様の「同居」について情報を知り、25年振りの移転を決められました。
山口朝日放送様は、レイアウトと内装デザインをご提案させていただきました。以前は真っ白だったクロスを張り替え、部分的にヘリンボーン柄のクロスを取り入れることで空間そのものを印象づけています。使用されていた什器を転用しながらも、新たなオフィスとして雰囲気の変わる空間となりました。また、レイアウトは内勤者様と外勤者様でエリアを分けました。入り口が見える位置に内勤の社員様がいることで、来訪者のスムーズな対応が可能になります。1フロア82坪を10名で使っていたところから、コンパクトになったことでコミュニケーションが取りやすくなり、よりチームワークが高まるオフィスとなりました。
広島ホームテレビ様では、移転はコロナ禍での経費削減の意もありましたが、社員様に後ろ向きに捉えてほしくないという想いが強くありました。また、以前のオフィスでは25年間ほとんど什器の買い替えを行っていなかったため、什器の老朽化を気にされていました。「若い世代にはきれいなオフィスの方がモチベーションも上がるだろう」と、什器は新しいものに入れ替え、社員様が喜ぶオシャレなオフィスを目指しました。そのようなご移転の背景から、デザインを決める際には社員様へ意見を求められたそうです。みなさんの意見を取り入れ、以前のオフィスとはガラッと印象の変わった、ブラックを基調とするオフィスが出来上がりました。
当社へお声がけいただいたきっかけを教えてください
ビル管理会社よりMACオフィスさんを紹介いただきました。(広島ホームテレビ様の)退去の期日が決まっていましたので納期は優先事項でした。他社からも提案を受けることを検討しましたが、早い段階でスピーディ且つ具体的なご提案をいただけたので、MACオフィスさんで進めていくことを決めました。レイアウトや内装デザインを複数提案いただき、比較しながら進められたのが良かったです。
共同プロジェクトならではの大変だったことはありますか?
プロジェクトのはじめに行った、2社の区画割には時間をかけました。MACオフィスさんにもアドバイスいただき、採光や面積の調整、動線のバランスなど、運用面をしっかり考慮した区画割ができました。MACオフィスさんには工事における調整や、通信関連など様々な業者が関わってくる工事をしっかり取り仕切っていただいて助かりました。お願いできて良かったと思っています。