職場の様々な場所に設置されたオフィス家具。そして、そのオフィス家具の色からも、私たちは無意識に刺激を受けています。この記事では、オフィス家具のカラーと、それが周囲や従業員に与える効果についてご紹介します。
集中力や緊張感を養いたいときには、オフィス家具に青など寒色系、もしくは白や黒などのモノトーンカラーのものを選んでみましょう。これらの色には「落ち着きをもらたす」「集中力を高める」といった効果があるため、そういった場所をデザインするときには最適なのです。例えば、一日中パソコンに向かって仕事をすることの多いエンジニアや事務担当が使うオフィス家具は、暖色系よりも寒色系がより高い集中力を発揮できるはずです。
一方で、従業員のリフレッシュルームなどに使用するオフィス家具はアースカラーを使用したものが高い効果が期待できます。アースカラーとは緑や茶色、ベージュなどの自然界に近い色のことです。これらの色には「癒やし」「リラックス」などの効果があり、材質も柔らかいものや、塗料はせずに木の素材をそのまま活かしたものを使用すると、よりその効果は高まるでしょう。ただ、いくらアースカラーとはいえ、色味が濃い色を多様し過ぎると圧迫感を与えてしまうため、その点は注意が必要です。
商品開発やデザイン担当など、部署によっては豊かな発想、クリエイティビティを求められるでしょう。そういった部署のオフィス家具には、暖色系のパステルカラーをオススメします。例えば、赤は意識を高揚させ発想を刺激する効果がある色として有名です。新たなアイデアを得るためのクリエイティブカラーとして、そういった部署のオフィスで特に使われていることが多いようです。例えば、「チームラボ」の上海オフィスには、赤や黄色といったカラーがふんだんに使われています。
このように、オフィス家具の色一つでその場で働く従業員に良い刺激を与える事ができるのです。各個人の仕事の目的と、それに沿った効果を生み出す配色は、オフィスをデザインする上で欠いてはいけない視点といえるでしょう。