忙しいビジネスパーソンは昼食の時間も満足に取ることができない場合もあります。本当はランチなどバランスが良い食事をしっかりと時間をかけて食べたいのに、どうしてもコンビニで済ませなければいけない時も多くあるでしょう。また、夕食も仕事の合間にコンビニ弁当を買ってきて、仕事の片手間に済ませるというケースもよくあるものです。
そこで、コンビニ食中心で栄養をバランスよく摂って健康維持に努めるならば、どんな食事が適しているのかを紹介します。
 

ミネラルなどをバランスよく摂取できる海藻サラダ

コンビニ弁当中心となると、まず気になることとして大半の人が野菜不足という点を挙げるのではないでしょうか。最近では女性の視点で作られたメニューが増加しており、コンビニでもサラダ類は充実してきています。主食の代わりになるパスタサラダや、タンパク質が摂れる豆腐サラダなどバリエーション豊富ですが、その中でもおすすめをしたいのがローソンなどで売っている海藻サラダです。レタスや大根、人参、水菜などの彩り豊かな生野菜と大量のわかめが一緒になっているメニューです。
ローソンのものはドレッシング別売りでわずか19キロカロリーであり、カロリーを気にすること無く食べられます。ドレッシングを掛ける場合はノンオイルのドレッシングを使えば、それほどカロリーはプラスされません。生野菜でビタミンCやB1、そして海藻からはミネラルや食物繊維を摂取できるので、コンビニ弁当では不足しがちな栄養分をしっかりと補うことができます。
 
ただしダイエットを気にすると、サラダだけで食事を済ませようとする人もいますが、それも体には良くありません。これだけでは当然カロリーが足りないので、毎日の健康的な生活をおくるのに必要な分のカロリーを補うメニューも一緒に摂るようにしましょう。
 

食べごたえがあってタンパク質を摂れるサラダチキン

セブン-イレブンが最初に発売し人気を博し、その後に他のコンビニでも似たような商品が続々と発売されたものといえば、鳥のささ身を塩や胡椒で味付けし、密封したサラダチキンです。いわゆる肉類ながら脂質が少なく、100gあたりのカロリーは100キロカロリー程度と、鶏肉としてはずば抜けた低カロリー商品となっています。サラダチキンの名のとおりに、サラダと一緒に食べても美味しいですし、麺類やごはん類とも簡単に合わせられます。調理後に密封してあるので開けたらすぐに食べられるのも嬉しいところ。
塩分など摂り過ぎは身体に良くないものも配慮してあまり用いていませんが、味付けはしっかりしているので肉を食べたという満足感も得られます。栄養素の成分の大半が身体を作るのに必要なタンパク質であり、ダイエットの際に不足しがちな栄養分をしっかりと摂ることができます。
食事制限でダイエットをすると、一時的に体重が落ちてもすぐにリバウンドをするというのは良くある話ですが、サラダチキンの場合は脂質は摂れませんが、タンパク質は摂れるので、脂肪を落として健康を維持しながらスリムな身体を実現できます。コンビニ弁当にプラスしてもそれほど高カロリーになりません。
 

ボリュームがあり、ローカロリーなものが多い、おでん

コンビニで健康面を配慮して食事をしたい時に、これからの季節で意外と使えるメニューがあります。それはおでんです。食欲を満たすには温かい汁ものが欲しくなることもありますよね。ついついそういった時には麺類に頼りがちですが、麺類は塩分や脂肪、炭水化物が多く含まれ、栄養面で偏りがちです。
しかし、おでんの場合は大根やしらたきなどのローカロリーメニューも大変豊富であり、温かい汁物ながらそれほどカロリーを摂らずに済ませることができます。おでんのつゆも当然飲み過ぎはいけませんが、ラーメンなどのスープに比べれば塩分が少なく、多少飲む程度であればそれほど問題はありません。厚揚げでタンパク質を取ることもできますし、牛すじもコラーゲンなどの栄養素が豊富です。
何よりもボリュームがあるものが多く、食事をしたという充足感を十分に得ることができるのも、嬉しいところです。おでんはコンビニでもローカロリーメニューとして推しているところもあり、それぞれのメニューごとにきちんとカロリー表示もされているので、チェックしながら献立を作ることもできます。昆布やこんにゃくなど繊維質が豊富なメニューもあり、色々な栄養素を摂ることができます。ただ生野菜はないので、ビタミンはそれほど摂ることができません。サラダやカット済みの野菜などと組み合わせると良いでしょう。コンビニ弁当類と合わせる汁物の代わりに、こんにゃくやしらたきを買うというのも賢い選択です。
 

ちょっとしたおやつに最適なナッツやドライフルーツ

コンビニ弁当以外にも間食はダイエットの大敵であり、特に甘いモノを食べると習慣になって小腹が減るたびにチョコなどを食べてしまう人もいるでしょう。一方で、脳は多量のカロリーを消費する部位でもあり、糖分を摂ることで脳に必要な栄養を補給することもできます。デスクワークが多い人、パソコンに向かって仕事をする人などは、糖分を摂ったほうが良いこともあるのです。
また、甘いモノが好きな人は、ちょっとしたお菓子を食べることでリフレッシュし、仕事に対する集中力を高められる、ということもあるでしょう。そこで間食に最適なコンビニで買えるおやつ類を紹介します。
まずはドライフルーツです。ドライフルーツは生のフルーツよりも栄養価が高く、さらに徐々に身体に糖分が吸収されるので、急激な血糖値の上昇を避ける働きがあります。急激に血糖値が上昇すると、乳酸を発生させ、結果的に間食をする前よりも疲労が発生しますので、かえってマイナスの効果しかありません。チョコやクッキー等よりもドライフルーツを食べるほうが疲労回復の効果が高いです。またナッツ類も同様です。ナッツ類は脂質が豊富と思われがちですが、不飽和脂肪酸を含んでいるので、脂肪になりにくい脂質であり、カロリーも吸収されやすくなっています。また、l噛みごたえがあるので食欲を満たすのにも適しています。
 
 
コンビニ食でも健康に配慮し、おいしく栄養を摂れるメニューはたくさんあります。コンビニ弁当に今回挙げたようなメニューや商品をプラスすることで、一日に必要な栄養素をまんべんなく摂っていき、健康管理に努めましょう。