オフィス什器とは、オフィス家具とも呼ばれ、オフィスに必要なイスやデスク、収納棚などオフィスを構成するために必要な家具や道具などのことを指します。企業にとって欠かせないオフィス什器ですが、オフィスを移転する際どのように扱われるのでしょうか。
また、移転先に必要なオフィス什器とそうでないものはどのように分けられるのでしょうか。ここではオフィス移転時に必要なオフィス什器と、処分するオフィス什器の事例を交えながらまとめていきます。
オフィスに欠かせないオフィス什器としては、デスク、イス、パーテーションなどがありますが、どのようなものを選べばいいのでしょうか。オフィス移転の場合は、元々使用しているオフィス什器をそのまま移転先で使用する場合があります。しかし、広さや新オフィスの雰囲気などによっては、新しいものへ買い換える必要があります。
オフィス什器を選ぶ主なポイントは、オフィスの雰囲気に合わせた色合い、広さに合わせた大きさ、職種に応じた機能を考慮することなどが挙げられます。
例えば、デスクを選ぶ場合は、営業職・事務職・管理職などデスクを使用する人に合わせた機能が必要です。書類を多く取り扱う場合は引き出しが多く収納量が多いもの、外勤の営業職なら平机やセールスマンデスクなどがおすすめです。
また、オフィス什器として重要なのが、パーテーションです。最近のオフィスデザインでは、パーテーションを使用しないオープンタイプが人気を集めています。従業員同士が顔を合わせ、コミュニケーションの取りやすさや連携プレイのしやすさなどから注目を集めています。しかし、仕事をしていてもプライベートな時間や空間は必要なものであり、オープンな空間ゆえにキーボードの音や足音などの環境音がストレスの原因となってしまう場合があります。そのため、休憩室などのリフレッシュスペースの充実が重要視されるのと同時に、パーテーションなどによる空間づくりが必要とされているのです。隣のデスクとの間にローパーテーションを置くだけでもストレスの減少ができ、レイアウトに変化をもたらすことができます。
オフィスを移転する際は、今まで使用していたオフィス什器を解体して運ぶ場合と廃棄して新規購入する場合があります。オフィス什器は移転先での設置スペースや配置などによって使用する什器を選択する必要があります。使用していたオフィス什器をそのまま移転先に運ぶ場合は業者に任せることが前提です。しかし、使用しない場合は廃棄するかリサイクル、買取を依頼する必要があります。オフィスから排出される什器のほとんどは事業系一般廃棄物になりますが、金属製のロッカーやパーテーションなどは、産業廃棄物となります。企業では、事業で排出されるゴミを適切に処理する義務があります。そのため、不要になったオフィス什器はしっかり分類し、処分しなければなりません。
オフィス什器の処分方法としては、廃棄業者に依頼する、オフィス用品のリサイクル業者に依頼する、または不用品回収業者に依頼するというものが主に挙げられます。
この中でも特に不用品回収業者がおすすめです。まず、不用品回収業者はローコストで依頼することができ、対応も早いのが特徴となります。また、不用品回収業者では不用品買取も同時に行っていることが多いため、リサイクル可能な場合は買取もしてもらえます。
オフィス什器は資源という面から需要が高いものです。リサイクル可能なものはクリーニングしてからリサイクルされ、再利用できないものは鉄スクラップなどとして資源になります。そのため、不要になったオフィス什器は廃棄する前に不用品回収業者に依頼し、見積もりを確認しましょう。
新規事業立ち上げとオフィス移転、どちらの場合でもオフィス什器は購入するべきなのでしょうか。オフィス什器を購入する際のメリットとデメリットを紹介します。
まずオフィス什器を購入するメリットは、企業の財産となり長期的に利用できることです。使用方法によっては劣化により買い替えが必要になることもありますが、お客様を迎える企業にとってはオフィスデザインに加え、オフィス什器が企業の印象や顔となる場合があります。こだわりを持ちいいものを使用することが企業のメリットとなります。
逆にデメリットとしては、導入費が高いことが挙げられます。また、不要になった際は、廃棄業者に依頼すると廃棄費用が発生する場合もあります。
最近では、オフィス什器をレンタルやリースなどで揃える場合も少なくありません。レンタル期間も数ヵ月の短期のものから長期のものまで多くの什器を取り扱うレンタル業者が増えています。代表的なオフィス什器であるデスクやイス、パーテーションなどをはじめ、コピー機やビジネスフォン、シュレッダーなどまでレンタル可能です。納品や設置、引き上げまでレンタル業者が行うため、手軽にオフィス什器を使用することができます。また、オフィスを移転する場合は、オフィス什器の移転作業をしてくれるレンタル業者もあるため、手間を省くことができます。
オフィス什器は、企業のイメージやオフィスに合ったものを選ぶ必要があります。新品のオフィス什器や中古のオフィス什器を購入する場合も、オフィス什器をレンタルする場合も、従業員のニーズやオフィスとのバランスに合わせたものを選ぶことが大切です。
オフィス什器はオフィスデザインと同様に、企業で働く従業員にとって使いやすいことが必須のものであり、企業の雰囲気や印象をお客様に与えるものです。オフィスには欠かせない代表的なオフィス什器から企業の職種に合わせたオフィス什器まで、オフィスに必要なものすべてがオフィス什器と呼ばれます。
オフィスを移転する際には、以前使用していたオフィス什器ではなく新しいものが必要になる場合やレイアウトの変更などによりオフィス什器の増減が必要になる場合もあります。企業や従業員のニーズに合わせたオフィス什器選びと購入・レンタル等の導入方法を選択しなければなりません。購入とレンタルのメリットとデメリットを考慮し、選ぶことが大切です。