働く環境を企業がデザインしている現代は、オフィスデザインやレイアウト変更など大規模な働く環境の改革だけでなく、企業がオフィスをより良くするために自社でできる小さなレイアウト変更や工夫が行われています。その小さな工夫によってオフィスの雰囲気を変え、より良くすることができるかもしれません。
ここでは、簡単にオフィスの雰囲気をより良くするためのおしゃれな工夫をご紹介します。
オフィスをおしゃれに見せるために使えるポイントを紹介します。
1:使用するカラーを決める
オフィスデザインや企業の印象などに合わせてオフィスカラーや配色を決めることが大切です。極端な配色は避け、ホワイトやグレーなどをベースに、アクセントカラー、壁や床などにワンポイントとして金属や木材などの素材感をプラスすると、おしゃれな印象に変えることができます。企業の業種などに合わせて活気あるカラフルな配色や、反対にモノトーンの配色にすると個性を加えることができます。
2:観葉植物を置く
癒しやオフィスに明るさを取り入れるために観葉植物を置くオフィスが多数ありますが、デスクや空間の区切りとして観葉植物を置くことで、よりおしゃれな雰囲気をつくることができます。鉢植えだけでなく、壁面緑化や天井に取り入れるなど大胆な配置の例もあります。
3:照明デザインを変える
照明はオフィス全体の雰囲気に関わる大切なポイントです。オフィス空間ごとに明るさや色合いを変えることでメリハリをつけ、オフィスの雰囲気を手軽に変えることができます。
4:壁紙や床材を変える
オフィス空間の大部分は床と壁です。そのため、床材や壁材を変えることは大きく印象を変えることになります。DIYが流行している最近では手軽に壁材や床材を変えることができ、ワンポイントとして壁や床の一部を変更するのも可能です。
5:オフィス什器と家庭用インテリア家具
オフィスで使用されているオフィス什器はシンプルなものが多く、機能性重視のため、見た目にインパクトがないものもたくさんあります。そこでオフィス什器ではなく、家庭用インテリア家具をオフィスに取り入れることでコスト削減やオフィスの雰囲気を変えることができます。
6:リフレッシュできるスペースを充実させる
オフィスの中でも重要視され始めているリフレッシュスペースですが、オンオフの切り替えや従業員のコミュニケーションに必要不可欠です。
エントランスは上記のポイントすべてを実現することができる空間です。またオフィスのエントランスは、オフィスの顔であり、第一印象を決める場所になります。エントランスをおしゃれにすることで、従業員のモチベーションだけでなく、訪れるお客様や他社にもより良い印象を持ってもらえるかもしれません。
エントランスのポイントとして、企業が与えたい印象に合ったコンセプトと清潔感を持つことが必要です。
例えば、暖かみを持つエントランスは、照明を暖色にしたり、照明器具を丸いものやデザイン性の高いものにするとより暖かい印象になります。
エントランスの壁や床にDIYの壁材や床材で変化を加えるだけでも、格段におしゃれ度をアップさせることができます。ウッド調のものやラグジュアリーなものを壁や床の一部に取り入れるだけで高級感を持たせることも可能です。DIYは貼るのも簡単ですが、剥がすときも簡単なものが多いため、お試し感覚でデザイン変更ができます。
また、受付の有人無人も大きなポイントです。無人受付システムの導入によりスタイリッシュでスピーディなエントランスを実現できます。
エントランスは多くの人が出入りする場所なので、清潔感を保てるようなレイアウトが理想です。汚れの目立たない素材を使用したり、オフィス什器や家庭用インテリアなどの色も空間に合わせたものを使用してエントランスに統一感を持たせることでおしゃれで清潔感のあるエントランスになります。
さらにエントランスに待合室があるオフィスも多く、人を待たせる機会も多いため、企業の商品や事業内容がわかるようなディスプレイなどをつくることで企業の周知や理解を広げることができ、信用や信頼を持ってもらうきっかけにもなります。
観葉植物はオフィスの雰囲気を視覚的に変えるために最も手軽なアイテムかもしれません。目に癒しを与えたり、機械的なオフィスの中でも自然や癒しを感じることができるため、観葉植物を使用するオフィスも少なくありません。植物を見る効果として、モチベーションの向上、不安定性の減少、満足度の向上などがあると言われています。しかし、観葉植物はただ観賞のために置かれているわけではありません。観葉植物を使い、おしゃれなオフィスを演出することができます。
まず、観葉植物をおしゃれに配置するポイントです。観葉植物の種類は多い方がより良いです。鉢植えタイプのものでも、観葉植物の種類によって背丈がまったく異なります。背の低い棚やデスクに並べる場合は、同じような背丈の観葉植物を並べると開放的かつおしゃれに見えます。人が歩く動線上に置く場合は、花道のように左右に並べたりします。観葉植物を配置する場合は必ず人の目線の高さに合わせ、視界に入るように置きましょう。
また、観葉植物の緑をオフィス内の空間のアクセントとして使用する用途もありますが、空間を区切るパーテーションとしての役割も担うことができます。リフレッシュスペースの空間の仕切りや廊下など、従業員の動線上の軽い仕切りに使用することができます。自然の空気清浄やオフィスの雰囲気を良くする点でも観葉植物の効果は期待できると考えられます。
オフィスの雰囲気は、今あるオフィスデザインを基準とし、少しの工夫で変化させることができます。大規模なオフィスデザインの変更とは異なり、お試し感覚やチャレンジという意味で気軽に変更したり、戻したりすることができることがメリットだと考えられます。
オフィスデザインや雰囲気がおしゃれになると、従業員のモチベーションだけでなく、お客様や他社からの見られ方も変えることができ、気持ちを一新させることができます。オフィスに合った工夫を見つけ、おしゃれオフィスをつくりましょう。