普段から付き合いのある取引先であれば、事務所の引っ越しに際して、お知らせがあることでしょう。こういった節目の際に、気の利いた対応ができれば、より良好な関係を築くことができるはずです。この記事では、取引先の事務所が引っ越しをするときのお祝いについて、最低限知っておくべき知識をまとめてみました。
創業時からお世話になっている取引先や、取引金額の多い取引先には、それ相応のお祝いが必要です。金額の相場でいえば、事務所引っ越しの場合「10000円〜50000円」のラインが一般的といわれています。また、送る時期に関しては、移転前でも失礼には当たりません。しかし、移転後数日経過してから、お祝い品と一緒に挨拶に行く方が、相手ともゆっくり話ができることでしょう。もし、引っ越しから一ヶ月以上経過してしまった場合は、もらう方も困るため、花などの装飾系のお祝い品は避けるべきです。
数ヶ月に一度の取引であったり、懇意にしている取引先から紹介された会社などがこのケースに当たります。この場合、祝い品に使う金額は、概ね「10000円以内」に抑えておきましょう。これより高いと、逆に相手に気を使わせてしまいかねません。また、物以外にも「電報」を使う方法もあります。電話であれば115番、その他インターネットや、NTTのFAX会員であればFAXなどを用いて電報を送ることも可能です。少し距離の離れた会社の事務所の引っ越しの際は、このような方法でお祝いの気持ちを表す方が無難でしょう。
基本的には、お祝いの品やメッセージを送ってもよいですが、そうでないケースもいくつかあります。まずは、相手方が「お祝い品の受け取りを断っている場合」です。会社によっては、そういった物のやり取りを禁止している所もあります。その場合は、引っ越しのお知らせ用紙か何かに記載されているはずなので、よく目を通しておきましょう。他にも、「事業縮小による事務所引っ越しの場合」はお祝いは避けましょう。取引先であれば、相手方の業績は概ね分かるはずです。失礼のないように心がけましょう。
事務所の引っ越しには、おめでたい場合とそうでない場合があります。相手方の業績状況などからそれを推察し、失礼のないような対応を心がけましょう。また、祝い品にかける金額や方法も、相手方と自社の距離感によって、適切に使い分けましょう。