オフィス移転や人事異動などを通じてオフィスレイアウトを見直す時、誰もが仕事が円滑に進むよう、あるいはオフィス内の雰囲気を良くしたいと思うことでしょう。そこで皆さんにおすすめしたいのが、「風水」を参考にしたオフィスレイアウトです。この記事では職場の雰囲気を良くし、仕事の効率も上げてくれるような運気アップのテクニックの数々をご紹介します。
・風水は古代中国から生まれた
そもそも風水とはなんなのかをご存知ない方も多いのではないでしょうか。風水の起源は今よりも3、4000年前と言われています。当時の中国にあったとある占いがその始まりとされていて、当時から住宅や村の吉兆を占うものとして活用されていました。風水とは「環境学」の一種と言えます。身の回りの環境に流れる「気」をうまく循環させることで運気をあげようという考えで発展した学問なのです。
・日本建築にも縁の深い風水の魅力
風水は日本でも建築などで非常に重要視されることもあるらしく、風水にならってドアや窓、あるいは水回りの位置を決めることもあるそうです。風水と聞くとどこか胡散臭い占いのようなものと誤解している人も多くいますが、実はかなり理にかなった学問なのです。
・オフィスレイアウトで知っておきたい風水の基本知識
そしてこれをオフィスレイアウトに活用する場合に知っておきたい基本知識があります。それは、「風水には方位で様々な意味がある」という点です。風水は北から南までの方位を8つに分類し、その全ての方位になんらかの意味があるのです。そのためオフィスレイアウトを考える際は、まず自分のオフィスの方角をチェックし、そしてその方位にちなんだものを置く必要があります。そうすることによって、オフィス内の運気が上手に循環するようになるのです。この次からは、この8つの方角を参考にしたオフィスレイアウトの実例を見ていくことにしましょう。
北編
風水にとって北は「貯蓄」を表し、同時に「水の気」を意味する方角でもあります。またこの場所には背の高いものを置くといいとされているので、例えば資料や書類などを置く本棚、キャビネットといったものを置くのがいいでしょう。
北西編
北西にも水の気があります。ですのでこの場所に水槽など水に関するものを設置するのがおすすめです。またこの場所は「主人の方位」と別名されることもあります。家長や組織の責任者といった、その団体をまとめる存在を象徴する方位でもあります。ですのでこの場所には、部署のリーダーや管理職の方の席を置くと良いでしょう。
北東編
北東にはオフィスレイアウトで特に注意が必要です。こちらは日本で発展した風水では「鬼門」という縁起の悪い方角とされているからです。またこの場所は不衛生にすると良くない方位でもあるので、逆に空気清浄機などを置いて悪い運気をきれいにしてしまいましょう。
東編
東は若さや情報、そして音に関する運気を司る方位で、木の気を強く持っています。この場所にはこれらに関連するものを置いてあげましょう。例えば観葉植物やプリンター、あるいはファックスなどの通信機器もおすすめです。
南東編
東と同様に、南東の方角も木の気を強く持った方位です。情報などに関する運気があるので、例えばテレビなどを設置するのが良いでしょう。風に乗って縁を呼び込む方位とも呼ばれるので、この方角に窓があると嬉しいところです。
南編
南の方角と言うと、日差しや暖かい場所といったイメージを連想する人も多いでしょう。そのイメージ通り、南は火の気を持っています。ここはとにかくパワフルでエネルギーに満ちています。この方位はむしろ余計なものは置かない方が良いかもしれません。
西・南西編
西は金運、商売運とまさにビジネスと切っても切れない運気に関わる方位です。ちなみに風水では、お金というのは西の方角からやって来て、北にたまるとも言われます。そのためオフィスではこの位置、あるいは同じ意味合いの強い南西の位置に入り口があると良いとされています。
先ほど紹介した方位にちなんだオフィスレイアウト以外にも、席の配置や観葉植物の設置といった面でも風水が活用できます。ここからは「小ネタ集」と題して、そうした風水による運気アップのオフィスレイアウトをさらに掘り下げていきましょう。
・入り口前に仕切りを設ける
先ほどドアや入り口は西にあると運気を呼び込めるとしましたが、そう言うものの、入り口から入ってくるものが全て良い気ばかりとは限りません。そこから悪い気が入ってくることもありえるわけです。そこで、入り口から入ってすぐの場所にカウンターなどの仕切りを立てましょう。そうすれば、気がオフィスに流れ込むのを防げます。
・入り口に観葉植物などを置く
気の流れは川の流れに似ています。上流から下流に流れるように、気も高い場所から低い場所へと流れるようにできているのです。そこで、気の流れが始まる入り口のそばに観葉植物などを置くようにしましょう。それによって気を取り込みやすくもなります。
・デスクの配置にも風水が役立つ
オフィスのデスクの配置にも、風水が一役買って出てくれます。例えば東は情報の運気を司るので、アイディアを出したい企画職の人は東向きに配置しましょう。南は注目度に関する方位でもあるので、人からの注目を浴びやすいファッションや美容系、あるいは芸能関係のお仕事に向いているかもしれません。北は忍耐力に関係するので、デスクで集中して仕事をする必要がある職種に向いています。 しかし、オフィスレイアウトでは西向きのデスクはNGです。西の方位は金運などに関係しますが、同時に娯楽などに関係する方位でもあります。仕事なのに娯楽の運気が邪魔してしまい、なかなか集中できなくなってしまうのです。
風水が持っている大きな魅力は、気をうまく循環させることで職場や家庭の環境を良くすることができることにあります。今回ご紹介したオフィスレイアウト全体の一例や小ネタなどを活用し、職場全体の運気がアップするような働く環境を整えてみてください。