愛電株式会社様はFA制御機器*1の販売を主な事業とし、幅広い業界の産業を支えていらっしゃいます。
*1 FA制御機器とは、Factory Automationの略でコンピュータ制御技術を用いて工場を自動化すること、または自動化に使われる機器のことをいいます。
前回、大宮オフィスのご移転を紹介させていただきましたが、今回は、昨年末完工した本社の移転プロジェクトについてインタビューさせていただきました。
数年前から新卒採用を強化されている愛電様では、人員増に対応できるようオフィス拡大が課題でした。そんななか、隅田ロジックスの一角に丁度良い広さの居抜き物件の話があがり、ご検討を開始されました。
同じFA関連企業が多く集まる湯島から、押上へとエリア変更することとなりましたが、オフィスが空港へ近くなることで海外拠点への出張時の利便性があがることや、東京スカイツリーを代表とした地域のブランド力が海外からのお客様にウケがよいことにメリットを感じ、ご移転を決められました。
その一方で、通勤距離が延びる社員にも満足度の高いオフィス環境を提供すること、そして採用面では倉庫内のオフィスをどうアピールするか、という2点が課題となりました。
“社員だけでなく、これから入社する新入社員にも「ここで働きたい」と思えるオフィスにしたい”という強い思いのもと、担当者様は作りたいオフィスのイメージを固めるため、業界を超えて様々な企業のオフィスを見学されました。
多くのヒントを得ていたなかで、あるIT企業様の、木目のデザインを使ったカジュアルな商談スペースを気に入られ、そのスペースを施工していた当社にお声がけ頂いたのが、今回プロジェクトをサポートさせて頂いたきっかけとなっています。
元々の空間をうまく活用すればコストメリットが大きいのが居抜き入居の特徴です。その元々の空間の中でいかに希望のイメージを実現させるか、という点が設計デザインのポイントとなります。
今回は、間仕切り区画やモルタルの床などは活かしつつ、2名席、4名席、ファミレスのような対面ブースを用意し、コーポレートカラーの青を壁一面に取り入れ、愛電様の社員が気張らずカフェのような感覚で使える商談スペースをつくりあげました。
『THE・倉庫である外観×カフェのような内装』という組み合わせが、オフィス内に入ってきた際のいいギャップをうみ、来訪者を驚かせています。学生さんからの評判も良く、採用面でも活躍しているそうです。
移転からもうすぐ1年になりますが、実は“未完成”なオフィス。働き方の変化に合わせてオフィス環境を作り続けていきたいという思いで、Phase2、3…と次なる計画を考えていらっしゃいます。
ご移転前とはオフィスデザインを大きく変更されましたが、社内の反応はいかがでしたか?
正直なところ、オフィスが若々しすぎるとお客様から、軽い・派手といったイメージが持たれるのではないか、と社内では懸念の声もありました。しかし、これから入ってくる若い世代のことを考え、オフィスの雰囲気を変えてもいいのではないかと思い切りました。結果的には、社内だけでなく取引先様からも好評で、今回のプロジェクトの成功を感じています。
特に新たに取り入れた『商談スペース』は、来客時やちょっとした打ち合わせをはじめ、セミナー受講、お昼休憩まで、あらゆるシチュエーションで利用してくれています。様々な部署のある本社ですから、他部署とのコミュニケーションの促進にも一役買っています。
当社の対応はいかがでしたか?
今回居抜きでの入居ということもあり、管理会社だけでなく以前入居されていた企業様とも調整が必要でした。引き渡し時期が予定より遅れてしまうなどハプニングもあったので、MACオフィスさんが関係各社の間に入ってまとめていただけたのは非常に助かりました。また、自分たちが退去する場合の原状回復についてなど、素人目線だとわからないことが多かったので、そういった視点で様々サポートいただけたところは、やはりプロの方にお願いして良かったと思いましたね。
愛電株式会社様
https://www.aiden-net.co.jp/