オフィス家具業界の雄である「オカムラ」。一般的な知名度はコクヨなどに比べると劣りますが、オフィス家具のみの売上高でいくと、2位のコクヨを抜いて日本一なのです。そんなオカムラは、事務所移転に関するコンサルティングも手がけています。他社とは違った、オカムラならではの特徴とは、一体どこにあるのでしょうか?
オカムラに事務所移転のコンサルティングに依頼すれば、備え付ける家具は当然オカムラ製の物を使うことにあるでしょう。人間工学に裏打ちされたデザインと機能性は、国内のみならず欧州の有名なデザイン賞も受賞しているほどで、製品の質は折り紙つきです。それは「業界規格よりもさらに厳しい水準である独自の自社規格をくぐり抜けたものしか商品化しない」という徹底ぶりからも伺えます。オフィスで使う家具は、いわば仕事の「相棒」です。オカムラに頼めば、長く付き合える相棒を紹介してもらえることでしょう。
オフィス家具メーカーは一般企業のオフィスコンサルティングに留まりがちですが、オカムラは他分野にも進出しています。医療、福祉、教育、公共施設など、幅広い分野での実績があります。もし、あなたが病院の事務所移転の担当者だったとしても、オカムラに頼めば何の問題もないでしょう。実際にオカムラは、病院の事務所だけでなく、待合室のデザインも手がけています。オカムラは、単なるオフィス家具メーカーではなく「あらゆる空間をデザインする企業」なのです。
ただし、何も良い点ばかりではありません。オカムラでは、オフィスのコンサルティングを下請け会社に出していたりする場合もあるため、「依頼したはいいが、オカムラのコンサルティングが受けれなかった」というケースもありえます。また、オカムラのようなオフィス家具メーカーにコンサルティングを頼むと、家具がそのメーカーのものだけになってしまい、結果として料金が割高になる場合も多いようです。そのため、中小企業よりも大企業向けのコンサルティングと言えるかもしれません。
オカムラには、圧倒的な製品の質、徹底されたユーザー目線、幅広い分野への対応力があります。一方で、下請け会社に回されるリスクや、コンサルティング料金が高くなってしまう可能性も孕んでいるのも事実です。オカムラのコンサルティングを検討している場合は、メリットとデメリットの両方を比較した上で依頼するかどうかを判断しましょう。