福利厚生に力を入れている企業であれば、事務所やオフィスに必ずと言ってよいほど設置されている「リフレッシュルーム」。そもそもリフレッシュルームにはどういった効果があるのでしょうか?事例を交えながらご紹介します。
仕事に煮詰まった時、集中力が切れた時、そんなときにふと立ち寄れる「憩いの場」のような存在がリフレッシュルームです。家具メーカー「プラス」の調査によると「雑談が仕事にもたらす効果」について「ややある」と答えた割合は、調査した従業員の83%にも上ったそうです。また、普段は交流することのない他部署の社員とも、こういったスペースに偶然居合わせただけで話すきっかけになり、横や縦の繋がりが生まれるメリットがあります。これだけでも、事務所やオフィス設計の際に、リフレッシュルームを入れておく価値はあるでしょう。
リフレッシュルームには様々なタイプがありますが、グーグルのリフレッシュルームには個人専用のマッサージチェアがあります。しかも、勤務中にそこでそのまま寝ることも可能なのです。常に頭をフル回転させる仕事だからこそ、こういった設備を配置をすることにより、スタッフが常に健康でいられるような仕組みが設計されているのです。事務所・オフィスと聞くと少し固いイメージがしますが、工夫次第で、こうした「癒やしの場」となりえます。
リフレッシュルームには「娯楽の場」としての側面もあります。モンスターストライクが大ヒットした、元祖SNS企業のミクシィのリフレッシュルームは、卓球台、ビリヤード台、雑誌、軽食、マッサージチェアなどまさに「まんが喫茶」のような空間が広がっています。IT関係の仕事は、ともすれば一日中パソコンの前に座っているため、非常にストレスが溜まりやすい環境にあります。そうした仕事だからこそ、楽しんで取り組めるように、こうした場を含めたオフィスや事務所を設計しているのです。
このように、リフレッシュルームには様々な「場」としての役割があり、それに伴う数々のメリットがあります。事務所を改装、もしくは移転する際には、その設計図にぜひこのようなリフレッシュルームを配置してみて下さい。