2000年にイスラエルで創立し、現在アメリカ、ヨーロッパにも拠点を置くノボキュア様。革新的ながん治療法を追求し続ける医療機器研究開発企業として、日本では2012年に東京に拠点を設立されました。
今回、移転先としてノボキュア様が入居された区画は、2面採光が取れ且つ眺望の良いとても気持ちの良いエリアでした。そのため、朝オフィスに足を踏み入れた時にまずはその環境の良さを最大限感じていただけるよう、奥に引き込まれるようなデザインをしています。例えば、窓際の家具にはソファなどの背の低い家具を採用して視線を遮るものを少なくしました。そして、窓面に沿って柔らかい形のペンダントライトを配置することでふと視線が奥に飛んでいく仕掛けをし、眺望をうまく背景として利用した設計となっています。
本プロジェクトでノボキュア様が最も重視されていたのは、社内のコミュニケーションやコラボレーションを促進するオフィスづくりです。
グローバル全体で「ハイブリッドワークを取り入れながら、コミュニケーション・コラボレーションの促進を狙ったオフィスづくりをしていく」という構想のもと『Office of the future』というプロジェクトがスタートしました。ちょうどそのタイミングで、日本ではオフィスが手狭になっていたこと、更に契約更新の時期も重なり、移転して新しいオフィスを作ることになりました。
新しいオフィスは、今後のハイブリッドワークを見据えてフリーアドレス席やWeb会議ブースの多様性を持たせた点が特徴の1つです。ファミレスブースやカウンター席、S字型や円形のデスク、ソファのあるカフェテリアなどの様々な席があります。カウンター席では立ちながら仕事ができたり、場所を変えて働くのが気分転換になったり、S字型のデスクではモニターを一緒に見ながら会話するような打ち合わせがしやすくなったりと活用されているそうです。座席に多様性があることで一人一人が自分に合った場所を選択して働くことができ、昨今特に必要とされる多様な働き方にも対応しています。それらをオープンな空間へ一見不規則にレイアウトすることで、部門の枠にとらわれない柔軟なコミュニケーションをデザインしました。
また、「オフィスを通じて自社のことがわかるオフィスにしたい」というのもノボキュア様が今回の移転において大切にされていたことでした。清潔感や都会的な印象を与えるブルー(コーポレートカラー)のグラデーションでノボキュア様のブランドイメージやアイデンティティを表現しながら、ホワイトやグレーのオフィス家具に木目柄や植物をアクセントとして取り入れ、ウェルネスな印象を演出しています。
初めて導入したWeb会議用のブースは、既に増やしてほしいという声も出ているほど活用している社員が多いです。デスク周りで電話やweb会議をすることを好まない社員が多く、以前は電話やWeb会議で3~4時間小会議室にこもってしまう社員もいたため、1人用のブースは気軽に利用できるという点で非常に助かっています。また、以前のオフィスは人員増に伴い、かなり窮屈さも感じ始めていたので、広くなった分伸び伸びと仕事ができています。将来的にはハイブリッドワークの導入も視野に入れていますので、固定席からフリーアドレス席へ、そして従来の「もくもく仕事はデスク。コミュニケーションするなら会議室」から、「様々なコミュニケーションやコラボレーションが日常的にあちこちで起きるオフィス」という変化を作ることは、このオフィスのユーザーである我々がどのようにこのオフィスを使っていくか?を含めて、重要な課題の一つだと思います。例えば、当社のバリューの1つである“イノベーション”を生み出すにはコミュニケーション・コラボレーションが欠かせません。多様なワーキングスタイルに応えることができる今回のオフィスが、そのことに大きく寄与してくれることを期待しています。
1番ポイントとなったのは、ご提案いただいたレイアウトからボーダーレスなコミュニケーションやコラボレーションが生まれそうなイメージができた点です。人やチームを分断させずフロア全体が融合している、つまり今のオフィスに求められる各機能が重なり合っているような、どこにいても様々な人やチームがいることを感じられそうなレイアウトが良かったです。実際に「誰が、どこで、何をしているか」が目に入ってくる環境は皆で同じ場に集う一体感が得られると感じています。タイトなスケジュールのなか丁寧に対応いただき、会社のプレゼンにもなるオフィスをつくり上げていただきました。
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