一昔前までは、画一的なデザインが主流であった企業のオフィス。そこからデザイン性の高い内容のオフィスが次々と生まれ、そしてまた新しいトレンドが生まれようとしています。この記事では、これから加速していくであろうオフィスデザインにおけるトレンドをご紹介します。
アメリカのIT企業のオフィスを中心に人気の、立ったまま仕事をするためのスタンディングデスク。ここ数年、日本企業のオフィスでも見かける機会が増えてきました。最近では、日本の大手オフィス家具メーカーも本腰を入れてこの分野に参入してきています。こうした健康志向のツールやサービスは、オフィスデザインにおける重要なトレンドです。その他にも、置き野菜サービスなどの食生活に気を使ったオフィスサービスや、従業員の健康に配慮したリフレッシュルームなどを完備するオフィスは、今後も増え続けていくでしょう。
持続可能性、いわゆる「サスティナビリティ」に配慮した素材やデザインが選ばれることが増えてくるでしょう。これまでは「単純にカッコイイ」「オシャレ」といったオフィスが多かったですが、最近ではパタゴニアなどに代表される、環境に配慮している企業やオフィスが高い評価を受けるようになってきています。物が飽和している現代では、「お金」よりも「社会的意義のあること」の方にシリコンバレーの若手起業家を中心に考え方がシフトしつつあります。このトレンドはこれから時代が進むごとに、増々強くなってゆくことでしょう。
ここ数年ことあるごとに耳にする「lot (=Internet of things)」。あらゆるものがインターネットに接続されることになり、その垣根が無くなっていくことを指しています。例えば、トヨタの販売店で日本一の顧客満足度を獲得したこともあるネッツトヨタ南国では、顧客が来店し、駐車している段階でナンバーを読み取りデータベースと照合させ、名前を呼びながら出迎えるサービスを行なってきます。このように、企業のオフィスも、これまで以上にネット技術が現実世界に及ぼす影響が強くなっていくことでしょう。
健康志向、持続可能性、そしてインターネットオブシングス。これら3つのトレンドは、今後増々加速していくことでしょう。これからオフィスをデザインする際は、このポイントを頭に入れていたほうが良いかもしれませんね。