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フレームワークとは、効率良く分析や情報の整理を行うための枠組みのことです。事業戦略の策定においてもフレームワークは役立ちます。
今回は、企業の経営者向けに事業戦略に役立つフレームワークとその効果的な活用方法について解説します。
事業戦略の策定にはフレームワークが役立ちます。事業戦略で利用できるフレームワークを12個紹介します。
SMARTゴールは、実現可能な目標を立てるのに役立つフレームワークです。
Specific(具体性)、Measurable(計測可能性)、Achievable(達成可能性)、Relevant(関連性)、Time-based(期限)の5つの観点で目標を見定めます。客観的な視点で、経営理念に紐づく明確な期限のある目標を定めることができます。
3C分析は、現状把握や市場における自社の優位性を分析するのに役立つフレームワークです。Company(自社)、Customer(顧客)、Competitor(競合)の3つの視点から分析を行います。
「自社」で洗い出すのは自社の商品やサービスの評価や強みまたは弱みです。「顧客」ではニーズや対象の顧客の属性、「競合」では競合他社の状況やシェアなどを分析します。
SWOT分析は、自社を取り巻く環境を明確にするフレームワークです。内部環境としてStrength(強み)とWeakness(弱み)、外部環境としてOpportunity(機会)とThreat(脅威)の4つの視点から分析します。
SWOT分析の特徴は、自社の内部環境と自社を取り巻く外部環境を、プラス面とマイナス面の両方から分析できることです。
PEST分析は、主に企業を取り巻く環境を分析するのに役立つフレームワークです。Politics(政治)、Economy(経済)、Society(社会)、Technology(技術)の4つの観点から分析します。
政治や経済の状況や自社への影響、社会の変化、技術の進歩などの分析は、現状の把握だけでなく、未来の予測にも役立ちます。
STP分析は、市場における自社のポジションを決めるのに役立つフレームワークです。Segmentation(分類)、Targeting(ターゲットの選定)、Positioning(立ち位置)で構成された手法です。
市場を細分化(セグメンテーション)し、目標とする市場を定め(ターゲティング)、競合を踏まえた自社の立ち位置(ポジショニング)を把握することで、マーケティング戦略を策定します。
VRIO分析は、自社の経営資源の優位性を分析するのに役立つフレームワークです。Value(価値)、Rarity(希少性)、Inimitability(模倣困難性)、Organization(組織)の4つの観点から分析します。
経営資源について、外的環境に対応できる価値があるか、希少性があるか、競合の模倣は難しいか、組織的に実行に問題はないかを整理することで、長期的な安定性を分析できます。
TOWSマトリクスは、SWOT分析を利用したフレームワークです。SWOT分析の4つの要素である、Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)を用います。
それぞれを掛け合わせて、「強み×機会」による最大化、「弱み×機会」による弱点の補完、「強み×脅威」に対する対処、「弱み×脅威」の最小化を分析します。具体的な事業戦略の策定に役立つ手法です。
PPMは、自社の製品やサービスを分析するのに役立つフレームワークです。市場成長率と市場占有率を軸に、Star(花形)、Cash Cow(金のなる木)、Problem Child(問題児)、Dog(負け犬)の4つに分類します。
それぞれのポジションは、成長が見込めるため投資が必要(=問題児)、売上を伸ばしやすいが競合も激しい(=花形)、最小限の投資でも安定的に高い利益を生み出す(=金のなる木)、収益が生み出せず撤退が望ましい(=負け犬)、といった意味をもっています。
AIDMAは、消費者の心理プロセスを理解するフレームワークです。Attention(認知)、Interest(関心)、Desire(欲求)、Memory(記憶)、Action(行動)の5つの消費者の購買過程を消費者視点から分析を行います。
消費者の潜在的なニーズを分析することで、主に営業やマーケティングの改善に役立ちます。
4P分析は、商品やサービスの販売の改善に役立つフレームワークです。Product(製品)、Price(価格)、Place(流通)、Promotion(販促)の4つの視点から分析を行います。
製品やサービスについて、どこに問題点があり改善していくべきなのかを明確化するのに役立ちます。
4C分析は、製品やサービスの分析に役立つフレームワークです。Customer Value(顧客にとっての価値)、Customer Cost(顧客の負担するコスト)、Convenience(利便性)、Communication(コミュニケーション)の4つの視点から分析します。
顧客または消費者の視点から製品やサービスの課題を発見できるのが、4C分析の特徴です。
ファイブフォース分析は、業界の構造の分析に役立つフレームワークです。既存の競合企業、新規参入の可能性、代替品の存在、売り手の交渉力、買い手の交渉力の5つの観点から分析します。
業界の構造を分析することで、適切な投資が行われているか、進退をどうすべきかの判断に役立ちます。
事業戦略に役立つフレームワークを適切に活用するには、利用できる場面を知っておくことが重要です。段階ごとに、どのフレームワークを活用できるか紹介します。
事業戦略の計画を立てる際は、戦略目標の設定を行います。具体的には、財務目標、市場目標(市場シェア・顧客数など)、顧客満足度の目標、社内運営の目標などを策定します。
これらの目標は、3~5年で達成できる目標にするのが一般的です。SMARTゴールを活用することで、より具体的で測定がしやすく、期限内に達成するための適切な目標設定ができます。
事業戦略を策定するには、現状分析が必要です。現状分析には、外部環境分析と内部環境分析があります。
外部環境とは、企業を取り巻くさまざまな外部要因のことです。社会情勢や経済などのマクロな外部要因、顧客や市場さらには競合などのミクロな外部要因があります。
現状分析により外部環境を分析するのは、市場における自社のポジションによって、取るべき戦略に違いが生じるためです。外部環境分析では、下記のフレームワークが活用できます。
・ファイブフォース分析
・3C分析
・SWOT分析
・PEST分析
現状分析で把握する内部環境とは、自社の技術力やマーケティング力、人材力、顧客数などのことです。内部環境分析では、自社に存在するさまざまなリソースの棚卸しを行います。
内部環境分析をするのは、自社の成長を促すためです。自社の強みや弱みを把握することで、強みをどのように伸ばすべきか、弱みをどのように改善するべきか、具体的な戦略を立てられるようになります。
内部環境分析で活用できるのは、下記のフレームワークです。
・VRIO分析
・SWOT分析
フレームワークの活用は、事業戦略の策定に役立ちます。しかし、自社に適さないフレームワークを使用すると適切な分析ができなくなる可能性もあります。自社の規模や目的などに合ったフレームワークを利用するようにしましょう。
また、フレームワークは事業戦略を立てるための手段にすぎません。フレームワークの活用が目的にならないように注意しましょう。フレームワークは適度に活用して、かつ、フレームワークを利用して策定する事業戦略は、経営戦略から乖離しないようにすることが重要です。
事業戦略の策定では、今回紹介したようなフレームワークが役立ちます。会社の規模や目的などによって最適なフレームワークは異なります。状況に応じて適切なフレームワークを選択しましょう。
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