新しい市場を切り拓くビジネスモデル、古い業界に風穴を空けるビジネスモデル、そして専門家の知識がより身近に感じられるようになったビジネスモデル。現在、日本国内で注目すべき3つのビジネスモデルをご紹介します。
企業が個人に外注できる、個人が個人に外注できる「クラウドソーシング」というビジネスモデルを展開するのが、2008年創業のランサーズ。プラットフォームの使用料を主な収入源にしており、個人の能力を発揮できる場を提供し、多様な働き方の実現に貢献しています。また、これまで働く場所を失っていた主婦や障がい者、その他様々な国内フリーランスのセーフィティネットとしても機能している社会的意義の高いビジネスです。タスク、プロジェクト、コンペなど、仕事の仕方も個々のスタイル応じて変えることができるのも魅力です。
それまで仲介手数料を取るのが当たり前だった国内の不動産業界において「取り扱いの全物件仲介手数料」という風穴を開けた「ノマド」。不動産会社への訪問を省くなどのコストの削減を行いながら、消費者からの1ヶ月間の利用手数料と不動産会社の広告から利益を上げているビジネスモデルです。2015年には競合サービスであった「ヘヤジンプラム」と統合し、より一層その勢いに拍車をかけています。また、ノマド以外で取り扱っている物件であっても、ノマドを介せば仲介手数料がゼロになるのも嬉しいポイントです。
2005年にサービスを開始した「弁護士.com」は、サイトに登録すれば国内で登録しているプロ弁護士に相談にのってもらえるサービスを展開しています。主な収入源は、よりきめ細やかなサービスを受けられる有料サービスの会員費。それでも一般的な弁護士事務所に比べると割安の料金でプロの意見が聞けるため、専門知識を手軽な価格で手に入れたいユーザーと、営業に時間をかけられない弁護士がマッチングし、双方が十分なメリットを得られるビジネスモデルとなっています。
世の中が進化するにつれ、これまでに無かったビジネスモデルや、旧来の慣習を打ち壊すビジネスモデルが国内でも数多く生まれています。まだ利用したことのない人は、機械があればぜひこれらのサービスを利用してみましょう。