海外で生まれたビジネスモデルやサービスが日本国内にも進出してきています。この記事では、「Uber」や「Airbnb」といった、今や私たちの生活に浸透しつつあるビジネスモデルと、「Zappos」という海外で絶大な人気を誇るサービスをご紹介します。
配車アプリサービスを展開する「Uber(ウーバー)」の登場は、海外だけでなく日本のタクシー業界にも衝撃を与えました。ビジネスモデル自体はシンプルで、乗客が払った運賃のうち20%の手数料として取ることでマネタイズしています。ウーバーは運転手と顧客が相互評価できる仕組みがあり、その評価がアプリ上に表示されます。この仕組みのおかげで、運転手は高評価を得るために丁寧な対応をとり、乗客の顧客満足度が上がりやすくなっているのです。運転手は自分の空いた時間と車をお金に換えることができ、乗客は素早い配車と丁寧な対応を得られるという非常によくできたサービスです。
自宅を宿泊施設として利用する「民泊」ビジネスである「Airbnb(エアービーアンドビー)」。海外で生まれたこのサービスの主な収入は宿を提供するホストと宿泊するゲストのプラットフォーム使用料です。ホストとしては、休暇中に長期間家を空ける人などが主ですが、中には住んでいる部屋の一室を宿として提供している人もいます。ゲストは一般のホテルよりも格安で宿泊できるため、双方にメリットのあるビジネスモデルになっているのです。ホテル業界が根底から揺らぐビジネスモデルであることは間違いありません。
「Zappos(ザッポス)」はアメリカにある靴の通販メーカーで、アメリカ国内はもとより海外でも注目されている企業です。収益の仕組み自体は他の通販サイトと何ら変わりないのですが、ザッポスの凄さはその圧倒的なカスタマーサービスにあります。一例を挙げると、
・コールセンターは24時間365日無休で対応
・送料はもちろん、1年以内であれば返品も無料で受付
・自社に在庫が無ければ競合他社を3社以上調べて伝える
など、「ここまでやって大丈夫?」と思えるほどのサービスを提供しています。このサービスが熱狂的なファンを生み、「他の通販サイトよりも高いけど、ザッポスで買う」という顧客が後を絶たないのです。顧客満足度を追及することにより、価格以外で他社との差別化を成功させた稀有なビジネスモデルといえるでしょう。
海外で流行したビジネスモデルが必ずしも日本国内で流行るとは限りませんが、UberやAirbnbはこれから私たちの生活にますます浸透してくることでしょう。まだ利用したことのない人は、ぜひ自分で一度体験し、その価値を判断してみて下さい。