東京都にあるコンサルティング企業様。
今回、ワークスタイルの改善と企業ブランディングの再確立をゴールに据え、オフィスリニューアル工事の設計・施工業務を一貫して担当させていただきました。計画規模は約250坪で、工事完了引き渡しまでは約5カ月のプロジェクトでした。

今回のリニューアルポイントは、エントランス空間とオフィス空間に対して、明快なメッセージ性を持たせること。
１．事業内容を素直に感じられるエントランスデザインであること。
２．内部で働くワーカーがもっと能動的にアクティブに動ける平面計画であること。
３．部門間の最適なゾーニング計画であること。
これら３点をコンセプトに据え、プロジェクトを進行いたしました。

１．事業内容を素直に感じられるエントランスデザイン
「人材育成」をキーワードにストレートにフォルムを感じていただけるデザインをご提案しました。樹木の生長と人の成長を重ね合せ、止まり木のようなフォルムと、そこからしたたり落ちるしずくを待合ソファへとイメージを投影し、ここに来た人が自身の成長を視覚的に意識できるようなエントランスです。来客者に対して、企業ブランディングをストレートにお伝えすることを考えデザインし、お客様にも大変気に入っていただきました。ご提案時そのままのイメージで施工させていただきました。

２．内部で働くワーカーがもっと能動的にアクティブに動ける平面計画。
ワークスペースは全面的にフリーアドレスの導入をしました。
業務に応じた最適な場所を選んで働くという、働き方をコンサルタントの方々にご提案いたしました。
フリーエリアのほかに、ミーティングブース、集中ブース、カフェスペース、読書ラウンジを用意することで、
いま自分がやろうとしている業務を遂行するのに一番生産性が上がる場所はどこか、ワーカー自らが判断し場所を選び働くことができます。

３．部門間最適なゾーニング計画
今回のメインテーマでもあります、企業組織のミドルアップを促進するゾーニングです。エリアの中央にリーダー層の方のグループアドレスゾーンを配置し、メンバーとのコミュニケーションのしやすさ、中央にいることによる企業の中枢だという会社からのメッセージ性を表現しました。また、サポート業務の方々をエリア中央コア側に受付カウンター式にして配置し、アシスタント業務の依頼や連携のしやすさを実現しました。

本プロジェクトは実績のある企業が複数参加した厳しい状況下でのコンペではありましたが、提案段階のデザインやレイアウトをほぼ受け入れていただくことができました。私たちの考え方を信頼いただき、お任せいただいたことに本当に感謝いたします。これからも私たちは、すべての働く人たちを幸せにすることをモットーにオフィスコンサルティングを進めてまいります。