施工実績
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株式会社アンセル・ヘルスケア・ジャパン様は、医療用・産業用手袋の製造・輸入・販売を行なっております。100年以上の歴史を誇るアンセル社は、オーストラリアで1905年に設立。日本支社は1986年に設立されました。現在は業務用手袋の世界のリーダーとして、インダストリアル事業部門とメディカル事業部門の事業を主軸に展開されているグローバルカンパニーです。
今回の移転プロジェクトには当初2つの目的がありました。1つはロケーション。今までの文京区から、パートナー企業様がアクセスしやすい港区六本木に本社を移すこと。もう1つはブランディングです。オフィスに入って「これがアンセルだ」と実感できる場所とすることが掲げられており、今後の企業の発展のための重要なプロジェクトと位置づけられていました。
計画当初から基本骨子の立案から各課題解決に向けて、ご担当者を始めプロジェクトメンバーの方々と膝を突き合わせ多くの議論をさせていただきました。計画規模は1階からのアプローチを含めて70坪、12月上旬にお話しを頂いてから、追加工事引き渡しまで約6ヶ月以上もかけ、じっくりと話し合ったプロジェクトでした。
移転前のオフィスは部門ごとに仕切のあるレイアウト。デスク等の配置の所為もあり、社員間のコミュニケーションが取りづらい状況でした。そんな中お客様から提示された空間設計のコンセプトは、【コミュニケーション&コンセントレーション】。社員のコミュニケーションと集中がしっかり両立出来る環境づくりが求められました。オフィス内では集中しやすい環境、それとは別に一息付ける充実した環境をつくることで、社員の行動にメリハリを生み、「働いている」という実感が持てるような環境を作ることになりました。その為に大切にしたことは、アンセル様にとっての集中とは何か、コミュニケーションとは何かという点です。グローバル共通のデザインを理解しつつも、国によってもそれぞれの文化があるように、日本の皆様にも受け入れやすいカタチを見つけるために、何度も打ち合わせを重ねながら、お客様と一緒になって配置や場の在り方を始め、カラーや素材選定を行っていきました。
またもう一つの要望として強く求められたものが、来社されたパートナー企業様へのインパクト。1階からのアプローチからの印象を大切にし、ここを通る人たちに製品PRから、企業の取組までを体感してもらうオフィスが求められました。こうした要望を受け私たちがデザインの方向性を決める上で大切にしたことは、まず来客者がオフィスに入られるまでのアプローチの見せ方。どのようにしたら企業としての製品や情報を自然なカタチで伝えることができるかということを意識して、「動線と目線の集中(いわゆるフォーカルポイント)をどこに置くのが自然か」ということを重要視しました。例えばディスプレイやパネルの配置は、人の動作がゆっくりとなる(あるいは一度止まる)ような場所に配置することで、自然な形で目線に入るように工夫しました。
オフィスにある家具は単に既成品をご提案するのではなく、より使い勝手の良いオリジナルの特注家具を一部制作しました。企画から設計・デザイン、施工に至るまで、まさに「一緒にオフィスを創造させて頂いた」と実感できる案件の一つとなりました。
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