施工実績
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ウェアーハウザー・ジャパン株式会社様は米国北西部ワシントン州へ本社を構える森林の育成と伐採、原木、木材チップ、建築用資材、紙パルプ等の森林製品の製造、流通および販売、ならびに不動産開発を主な業務としている国際的な森林製品供給の外資系企業です。
今回のプロジェクトは、組織変更等に伴うファシリティの見直し等が目的にあり、現状利用していない余剰スペースや使い勝手の見直しが行われました。計画規模は約90坪で、プロジェクト開始から工事完了引き渡しまで、約2.5カ月の短納期プロジェクトでした。
お客様からの大きな要望として挙げられたのが、下記の2点でした。
・自社製品の廃材である木材を内装に使い、企業のイメージ合うデザインを生み出してほしい
・使い勝手のよいオフィスレイアウトをしてほしい
まず自社製品を使うことについては、社内外へのブランディング効果だけでなく、廃材を用いることでエコにも繋がる、そんな想いを感じたのを覚えています。キャビネットやデスクの天板、そして壁面などの一部造作にそれらを使用しました。最近は塩ビシートやメラミン化粧板といった、本物風の「らしい」素材がオフィスには多く用いられているので、今回のように本物の木材を使うことで、改めて木のフレッシュな香りや風合いといった存在感は、人や空間に良い影響を与えてくれると再認識しました。
さて、オフィスデザインの会社として後者のご要望は当然の使命です。もちろん腕の見せ所でもあります。私たちが日頃設計する際に気を付けていることは「利用者目線」になることです。設計デザインをしていると、つい当たり前の業者視点になりがちなのですが、お客様毎に「使いやすい」は異なります。
今回のデザインでは、特に窓から見える緑の風景が素晴らしく、「森の中にいるような雰囲気にしたい」という気持ちがありました。目に飛び込んでくるシーンをそんなカタチになるように想い浮かべながら、お客様製品の配置や使い方を考えていきました。