施工実績
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キュービーネット株式会社様は渋谷区に本社を構え、国内だけでなく海外のヘアカット専門店の店舗運営及びフランチャイズ事業、また経営戦略とマーケティング調査・分析力を武器に、「日本経済新聞」や「ガイアの夜明け」など新聞やテレビ番組にも取り上げられている企業様です。
今回のプロジェクトは中央区から渋谷区へ将来を見据え、営業活動をより効率的に展開していくための本社移転です。費用対効果の高さを求め、今回の移転では居抜物件を選択され、改修工事の設計・施工を担当させていただきました。
居抜という方針であるため、再利用できる部分を最大化すること。効率的で無駄のない設計を求められ、技術的にもノウハウが求められたプロジェクトでした。これは単にパーティションを一部流用という考えではなく、現状の間仕切りをどのパーツまで利用し、どこに新たな部材を追加するのか、またその残った部材をさらにどこかに使いまわせないか等、どうすれば一番コスト対効果が得られるのか、現状の利点と欠点を見抜き、最適な対処をしていく、まるで劇的ビフォーアフターの匠のような、あるいは移植手術の「ドクター」のようなミッションでした。
今回一番重要となったことは、綿密な調査と技術部門との打ち合わせ。これが実は新規に壁を立てるよりものすごく神経質にならないといけない事項です。先ずは、移転先の調査と診断として、お客様からの設計要望をもとに現地を調査しながら、「ここのパネルデザインはこの会議室に使えるな」とか、「ここは解体しバックヤードへ利用しよう」などと方針を考えながら進めていき、随時それらをプランニングへと反映していきました。その後も何度も現状の図面片手に現場で下地や仕上げの状態の確認を行いながら進めていきました。
エントランス空間ではちょっとしたエピソードがありました。既存に木目柄の壁があったのですが、一部壁を足して閉じられた空間にしたいというご要望に対し、デザイナーとしては別の柄の壁を足すことで「取ってつけたようなもの」にはしたくはありませんでした。そこで限られた情報の中で正面の木目柄と同じ品番の仕上げ材を無数の材料の中から照合し、ついに同じものを見つけました(汗)廃盤になっていなくて、本当に良かったです。同じ材料を見つけたことによって、新設のデザインと同じようなカタチで空間をつくることが出来ました。
什器に関しても全てを転用をすべく、現状オフィスの細かな部署ごとの使い勝手をヒアリングしましたが、単に右から左にモノを動かすような仕事では我々に依頼された意味がない。そういう想いを持って、動線やコミュニケーションをよりよくするために、レイアウトも工夫しました。
移転後、弊社の全力対応にご満足いただき、インタビュー記事にもご協力いただいただけでなく、最近では改修工事として、研修室も追加リクエスト頂くなど、その後も成長著しいキュービーネット様とのお付き合いは続いております。その後も本社に置くカットの研修室についても、内装デザインを弊社で担当させていただきました。
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