施工実績
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リバネス様は新宿区にオフィスを構える「科学技術の発展と地球貢献を実現する」事を目指す、理系修士・博士号取得者のみで運営される会社でメディア開発事業、人材開発事業、研究開発事業、地域開発事業、戦略開発グローバル事業という分野で事業をされています。
今回のプロジェクトは、業務効率性の向上と拠点間の連携をより強固にするための拠点統合移転でした。区画としては2フロアで来客ゾーンと執務ゾーンを上下フロアで分割するプランニングで、設計デザインから施工工程まで全てを担当させて頂きました。計画規模は約200坪で、工期はフェーズ1とフェーズ2の約6カ月のプロジェクトでした。
リバネス様は、科学技術を通じて様々な事業を立ち上げ成功している成長著しい企業の為、今回の拠点統合によるシナジー効果のみならず、さまざまな情報発信基地としての拠点の在り方、企業ブランディングの発信の仕方など検討項目は多数ありました。
その中でも今回求められた一番のミッションは、「情報発信基地としてのブランディングの送受信」です。これは企業側が発信したいことと、来訪者への伝え方、伝わり方の双方向性がデザインのポイントでした。我々は先ずプランニングにおいて、ゾーン&動線の検討と来訪者の目の動き、注視点などをシミュレートし、エレベーターを降りてからお客様はどんな動きをするのかという検討から、各設計条件を精査し、平面計画を進めていきました。そして、それと同時にデザインでポイントになるところ、例えば企業サインや企業メッセージはどこへ配置するのか、どの位置高さが一番目につきやすいかといった視認性や誘目性の高い場所はどこかなど、平面計画と一緒に考えていき、適切な間仕切りライン、ゾーニングを確定させていきました。平面計画とデザインは双方向のベクトルです。平面計画で空間のプロポーションを検討し、デザインで見栄えや質感、印象を検討する。この2つのレベルを行き来することで、最適解を見付出していくのです。
またデザインのポイントは、象徴的ロゴマークでもある先鋭的なRをブランディング戦略の一環として各所に取り入れた部分です。
・エレベーター降りてすぐ目に入ってくる床のデザイン貼
・セミナールームを構成する壁
・待合ロビーのソファなど、緩やかなR形状がやわらかくお客様をお迎えし、また床のR形状の交わる部分は企業が取り組むさまざまな挑戦を大胆な仕上げや色の切り替えで表現いたしました。
グラフィックデザインでは、「Leave a nest」巣立ちをブランチ柄で表現したブランディングウォールとセミナールームの入り口前には、リバネスの歴史グラフィックを配置し、一番注目度の高いウォールとなりました。OPEN後、ブランチ柄のメイングラフィックの前では、訪問者と代表が記念撮影をする場に使用しているとのことです。待合ロビーを広くたまれる場としているので、メディア掲載の撮影もこちらで行っていただけているようです。うれしいことですね。今回、代表の企業メッセージとブランディングに対する熱い思いと、われわれの考える設計方針を戦わせて議論し合いながら、とても充実したプロジェクトでした。
やはり、企業にとって移転はただの引っ越しではありません。経営戦略に直結する、大切なプロジェクトです。代表のこの熱い思いの発信があったからこそ、われわれも熱くなれました。やはり大切なのは双方向のコミュニケーション。熱くそして時に冷静に。言いたいことを素直に。