ビルグレードアップ・ダウンサイジング移転
医療ヘルスケア関連事業会社M社 様
東京都港区六本木Mビルに本社を置く医療ヘルスケア関連事業会社のM社は、株式上場と3ヵ年の増員計画を見越した「移転と残留」の比較検討のため、WEO®マネジメントサービスを導入することにした。環境エンジニアリングI社様の事例と同様、我々が最初に着目したのは、適正面積の検証である。現入居ビル1000坪で約250人の社員が働いていた。
- 事業内容
- 医療ヘルスケア関連事業
- 従業員数
- 250名
- 面積規模
- 1000坪
- 契約形態
- 定期借家
課題抽出
- 3ヵ年の人員計画に対応できるオフィスを確保したい
- 将来的にフロア増床や拡張可能なビルを探したい
- 株式上場の準備中のため、移転にかかる総コストを抑えたい
WEO®の解決策
- 人員計画に沿って、適正なオフィス面積を算出する
- 諸条件について前向きな姿勢を示すビルの選定
コスト削減メリット
- B工事区分の緩和とB工事期間の短縮によるコスト削減
- 移転候補先のビルオーナーから移転補償費の獲得
- 区画優先交渉権の獲得
今後の働き方という観点から、3ヵ年の人員計画に対応ができ、機能的なオフィスが構築できる適正面積は600坪であることがわかった。我々は、実際に600坪程度のオフィス物件に当たりを付けるところから始め、今後のオフィス拡張性も含めて、増床する際の区画優先交渉権の獲得も視野に入れた物件選定を行った。
その結果、候補に上がったのは同じく六本木にあるSビル(600坪)であった。賃料でなく、フリーレントや工事区分の緩和、区画優先交渉権など、一連の条件交渉に入ったところ、M社は株式上場の準備中(当時は直前期)であったことから信用度も高く、貸主(ビルオーナー)とは友好的な雰囲気のなかで建設的な条件交渉を繰り返すことができた。
そうしてビルオーナー側より提示された条件はM社にとって望ましいもので、移転補償費(移転支度金)として1億5000万円(または1年間のフリーレント)を負担するほか、B工事とされていた間仕切り工事や内装建築工事をC工事に緩和するというものであった。さらに、B工事の新装工事期間も1ヵ月間の短縮(実質的には1ヵ月間の賃料削減に値する)が実現し、今後想定される増床時の区画優先交渉権も獲得することができた。以上のような好条件を獲得した結果、M社は「移転」を選択した。
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