サテライトオフィス開設
グローバルIT企業S社 様
東京都新宿区西新宿Mビルに本社を置き、東証一部に上場しているグローバルIT企業S社は、毎年100 人程度の採用を継続的に行っており、それに対応してMビルでの増床も繰り返し行ってきた。しかし、増床をしたいタイミングで常に床面積を確保できるという保証はない。また、コロナ禍をきっかけとして働き方の見直しに着手したこともあり、移転や増床、レイアウト変更、サテライトオフィスの開設も視野に入れたオフィス戦略のシミュレーションを行うこととなった。
- 事業内容
- グローバルIT業
- 従業員数
- 600名
- 面積規模
- 700坪
- 契約形態
- 普通借家
課題抽出
- 例年の新卒入社に対応できる全社的な拠点戦略を検討したい
- 抜本的な働き方改革を検討したい
WEO®の解決策
- 将来の本社オフィス移転シナリオの検証プラン
- サテライトオフィス開設で凌ぐという選択肢
- 本社オフィスに営業機能と来客対応機能を集約
コスト削減メリット
- B工事区分の緩和とB工事期間の短縮によるコスト削減
東京主要区のオフィス賃料が高止まり傾向にあること(2020年6月の検討時点の新宿区の平均賃料は坪2万396円)、費用対効果の高い物件数が少ないこと、その中でも新宿区はオフィス空室率が低く(2020年6月の新宿区オフィス空室率2.24%)、貸主に有利であったことなどを理由に、千代田区六番町にある約100坪のオフィスを賃貸借し、社員研修用としてサテライトオフィスの開設に踏み切った。
一方、本社が入居しているMビルは、西新宿のランドマークタワーの一つである。そのブランドカを活かして来客対応機能を充実させ、さらに営業部門をMビルに集約することで生産性の向上も実現しようとした。
WEO®マネジメントでは、不動産マーケット、オフィスビル市場、景気動向を鑑みながら、企業の経営戦略と財務戦略にリンクさせて、オフィス戦略における経営判断材料を策定し、納得した意思決定にいたるまで、フィーは完全成功報酬型でクライアントにり添うスタイルを基本としている。
今回のケースもオフィス戦略の決定までにはさまざまな意見が取り交わされたが、当社としては「サテライトオフィス開設で凌ぐ」という選択肢の内容を充実させ、本社移転や統合などは今のタイミングではなく、数年後の青写真とともに提案することに注力したケーススタディである。